kozmoは苦手

不定期です。がんばっていきます。

なぜカレンダーは日曜日始まりなのか

2月も半ば、立春は終わりましたが厳しい寒さは続いていますね。
明日11日は建国記念日であり、カレンダーは赤く色づいているかとおもいます。仕事が休みかどうかはさておき.....。


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カレンダーの左端が赤、右端が青、それ以外は黒か赤の方が多いと思いますが、なにか違和感を感じませんか?

私は昔から、「やっと週末だ」と聞くと「あぁ、そろそろ日曜がやってくるんだなぁ」という感覚になるのですが、なぜかカレンダーでは日曜日が週の始まり、ということが多いと思います。

学校ないしは仕事がおわり、週末である日曜日に休むのに、日曜日は週の始まり......。

私はこの違和感が気持ち悪くて仕方なく、今回色々と調べた結果、新たな発見と、自分なりの納得ができたのでここに書いておきます。


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そもそも大前提として、私たちの感覚で「日曜日は週末で休日」で、「休日は働いたあとにやってくる」という感覚があります。そこが日曜日始まりの違和感の正体なのだと思います。

いま、世界で最もポピュラーな暦に「グレゴリオ暦」があります。そのグレゴリオ暦は、元を辿ればユダヤ暦でした。ユダヤ暦とは、名前の通りユダヤ人によって運用されていた暦で、ユダヤ暦では土曜日を週の最後である安息日として、日曜日から1週間が始まるとされていました。安息日はいわゆる休日で、労働を休んで神と共に過ごす時間を大切にしよう的な意味合いの日です。

ちなみに、聖書では神様は1〜6日でこの世界を作って7日目に休んだ、という旨の記述がありますので、休日は7日目ということになります。
神様も働いた後に休んでるんで、僕らの感覚は万国、ひいては神の感覚とも等しいのかも知れません。


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そして、日曜日始まりの違和感を紐解くにあたって欠かせないポイントとして、先程も出てきた「安息日」があります。イエス・キリスト13日の金曜日に磔にされたのは有名な話ですが、その日を数えて3日後、つまり日曜日にイエス・キリストが復活したことから、その日をキリスト教安息日としています。

しかし、名前を同じ「安息日」としてしまったがために、「休日」と「週の最後」が一致していた曜日感覚に、不一致がおこってしまいます。

ここまでの出来事をまとめると
・もともとユダヤ暦では日→土という1週間のサイクルがあった
ユダヤ暦では土曜日が週の最後で安息日であった
イエス・キリストが日曜日に復活したので日曜日がキリスト教における安息日となった
・週の始めが休日になった

以上がキリスト教圏(主にアメリカ合衆国)で日曜日始まりの慣習がある理由になります。
拙い文章ですので分かりづらいかもしれませんが、大方流れは掴めたと思います。


時代が流れるにつれて、科学技術が進むにつれて、効率的ではないものが排除されるのは、人間の良いところでもあり悲しいところでもあります。
ISO(国際標準化機構)では、労働の始まる日を週の始まりとする決議、つまり月曜日を週始まりにしようという取り決めがなされました。
それにより、月曜日を週の始めにする地域がどんどんと増えていき、今では月曜日始まりも日曜日始まりと並ぶほどの存在になりました。


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キリスト教圏で日曜日始まりが多いなら、当然ヨーロッパ諸国では日曜日始まりなんだろうなあ...と思うの至極真っ当な思考だと思いますが、実は意外にもヨーロッパでは月曜日始まりの国が多いです。
と、いうのも先程のISOという機構は実はスイスのジュネーブに本部を置いており、その決議を1971年に採用したのもイギリスだったためにヨーロッパでは月曜日始まりが多いのです。

日本ではキリスト教神道、仏教に比べて浸透していませんので、日曜始まりではなく月曜始まりのISO寄りの感覚ではあるものの、輸入品の多い国ですので日曜日始まりのカレンダーが多いのではないかなぁというのが自分の中でのフワフワとした結論になります。

これが確実!という考察でもなく、ましてや間違いもあるかもしれませんが......。

そろそろ週末が待ち遠しくなってしまったので、ここら辺で終わりにしたいと思います。

まぁ、週末も仕事なんですけどね!